野球用にコンデジを買うならマニュアルフォーカスがないのはやめとけという話
11/1に野球用のカメラとしてコンデジのCOOLPIX A900を買ったが、12/14に一眼レフのD3400に買い替えた。理由はマニュアルフォーカスがないからである。
COOLPIX A900は光学35倍ズーム、35mm換算24-840mmの高望遠コンデジである。
元々はTwitterに投稿されたCOOLPIX P610での写真を見て「画質良いし60倍ズームできるって凄い!」と思いP610の後継機B700を買いに行ったのだが、A900はB700より遥かにスリムだったし(ポケットに一応入るサイズ)、一眼レフユーザーの人が「野球は望遠端300mmくらいのレンズがあれば撮れる(APS-C機なので35mm換算450mmくらい)」と言っていたので野球撮るのには十分な望遠性能と判断し購入した。
COOLPIX A900を買った当初は感動した。これの絶賛レビューを書くためにブログを立ち上げようかと思ったくらいだった。
何に感動したかといえばもちろんその望遠性能。
ズームなしの状態だとこんな景色なのに
光学35倍ズームでここまで見える。
(両方COOLPIX A900で撮影)
今まで全く見えなかった選手の表情がくっきりはっきり見え、戸田通いが非常に楽しくなった。これはいい買い物をしたぞと喜んでいたのだが…
最大の欠点:網のあるところでは使えない!
COOLPIX A900を戸田で何回か使ったあと、神宮にヤクルト対六大学選抜の試合(明治神宮外苑創建90年記念奉納試合)を見に行った。この時自分はバックネット裏2階席にいた。
ズームなしの写真。
ここからピッチャーを撮ろうとズームしたところ…
ピントが網に持っていかれる!!!
ピント合わせのたびに8割くらいは網フォーカスしてるのでは???というくらい網にオートフォーカスするCOOLPIX A900。
選手にピント合ってる状態でシャッター押したのに押した瞬間網にオートフォーカスして撮ってたり…
渡邉がサード守ってる姿まともに撮れなかったのはへこんだ…
全く撮れないというわけではないがかなりの割合で網にオートフォーカスするので本当につらかった。
網に近づけば撮れるのでは、と思い神宮の明治神宮大会決勝戦にてテストをした。
神宮三塁側3列目、三塁側ベンチの上あたりの席である。
(完全ズームなしの写真を撮るのを忘れてしまったがこれくらいの位置)
結果は…体感1割くらい網オートフォーカス。
(被写体はロッテのドラ1、桜美林大佐々木)
網オートフォーカスの割合は被写体の位置によって違い、この位置からバッターを撮る場合はほとんど網オートフォーカスはなかった。
この日はヤクルトドラ2投手の星くんを撮るために来ていたのであまり意味はなかったが…
ネット裏2階席よりは撮りやすかったが、ちょくちょく網オートフォーカスするのが嫌になって結局途中から網のないところに移動して撮った。
この辺りから
こんな感じ
(被写体はヤクルトドラ2、明大の星)
望遠性能の高さで距離の差は埋められるとはいえ、ちょっとでも網にかかると網にオートフォーカスするのでやはりイラつきはした。
というわけで、野球用にコンデジを買う場合は絶対にマニュアルフォーカスのあるやつにした方がいい。オートフォーカスしかないカメラは網にオートフォーカスする場所でどうしようもなくなる。
もし大きさが気にならないなら、コンデジ買う金にもう少しプラスして一眼レフ+300mm望遠レンズセットを買ったほうがいい。画質が段違いだし、網回避が非常にしやすい。
高望遠コンデジは持っていくのが楽で球場のどこにいてもそれなりに撮れるというのがメリットではあるけれど、網のあるところでは撮れなくなるマニュアルフォーカスなしのカメラは買ってはいけない。