存在することの価値、あるいは三輪ちゃんについて
存在することの価値というものを、自分は重要視している。
例えば、大雨でコールド寸前の大敗試合で投げる中継ぎ。例えば、正捕手と第二捕手両方離脱してしまった時の臨時捕手。例えば、怪我人が続出した戸田で試合に出る、普段のポジションを無視した配置の選手。例えば、三輪ちゃん。
野球はスタープレイヤーだけで成り立つものではない。有限の人的資源を、休憩とメンテナンスをはさみながら上手に回していく必要がある。主力を休ませたい時、試合の結果は度外視してもそこに誰かがいる必要がある時、その求めに応じられる人が存在しなければならない。三輪ちゃんは、その求めに全力で応じた選手だった。
野球選手の価値は、試合に出た時の成績のみで計られがちだ。能力はあるが怪我がちなために退団やトレードをした選手が他球団で活躍すると、「なぜ放出したのか」と怒りの声が上がる。しかし怪我をしがちということは、試合に存在できない時間が長いということだ。なるべく全員を一軍・二軍の試合に出したいという首脳陣の意向もあり、(最近やっと解禁したが)育成を含め選手の人数を70人枠以下に抑えてきたスワローズでは、その場に「存在すること」の価値が高いのである。
自分の好きな選手である近藤さん(近藤一樹選手)がこう言っていたことがある。
「打たれたとしても数字が残る。投げれない時は一つも数字が残らなかったんで、負けがつくっていうのも投げないとついてこないんだって、ケガをした結果そういうふうに考え方を変えれるようになりました」
https://bunshun.jp/articles/-/9262?page=1
三輪ちゃんの残した成績は、華々しいものではなかったかもしれない。でも、「華々しい記録ではなかった」と語ることができるということは、その場に「存在し続けた」という証拠でもある。
三輪ちゃんが代走に加えもっぱらレフトの守備固めとして出てくるようになった時、自分はなぜ三輪ちゃんは外野手登録ではなく内野手登録のままであり続けるのかわからなかった。実質的には外野手なのに、なぜ戸田でもあんなに内野ノックを受けているのか。
今ならわかる。1つのポジションを極めるということは、試合に存在できた時にはハイパフォーマンスを発揮できるけれど、他のポジションで存在することはできなくなるということだ。外野手登録されれば、一般に内野を守れるとは見なされない。三輪ちゃんに求められているのは、主力がそこにいなくても良い試合の時や年数回しかない緊急時に、確実にそこに存在すること。いつ来るかわからない一瞬のために、三輪ちゃんは内野手でい続ける必要があったのだ。
内野手、外野手、緊急時の捕手、そしてなによりムードメーカーとして、チームのプラスとなるよう存在し続けた三輪ちゃん、本当に本当にお疲れ様でした。これからの長い第二の人生に幸多からん事を。
つばみちゃんがインスタ開設したのでヤクルト現役選手のインスタアカをまとめた
昨日つばみちゃんがインスタアカウントを作ったので、これを期にインスタアカウントを作ってヤクルトスワローズの選手をフォローしてみようという人のために、自分が知っている限りでの現役選手(2019/02/01現在)のインスタアカウントをまとめました。ヤクルトのこの選手もインスタやってるよとかあったらツイッターかコメント欄で教えてください。
つばみちゃん以外は背番号順で、敬称略です。
283 つばみ
https://instagram.com/ys_tsubami_hime
https://instagram.com/therealcocobalentien
10 荒木貴裕
https://instagram.com/a.lucky.t
18 寺島成輝
https://instagram.com/narukiterashima18
26 坂本光士郎
https://www.instagram.com/koushirou_1994
29 小川泰弘
https://instagram.com/ryan.ogawa29_official
(https://instagram.com/rian.ogawa29_official)
40 市川悠太
https://instagram.com/yuta__ys40
43 村中恭兵
https://instagram.com/kyohei.43
44 岩橋慶侍
https://instagram.com/keiyan423
47 高橋奎二
https://instagram.com/keijitakahashi514
48 金久保優斗
https://www.instagram.com/yuto.ys.1148
49 渡邉大樹
https://instagram.com/w_daiki_49
50 上田剛史
https://instagram.com/tsuyoshi50
55 村上宗隆
https://instagram.com/ys_munetaka55
57 古賀優大
https://instagram.com/yudai57c
61 久保拓眞
63 井野卓
https://instagram.com/suguru.ino63
64 風張蓮
https://instagram.com/ren.kazahari
65 田代将太郎
https://instagram.com/shotaro_tashiro
Snapseedによる神宮ナイター照明の色かぶり修正
「色かぶり」とは、写真の色調が特定の色に偏っていることである。「特定の色に偏っている」というのはどこで判断するかというと、白い部分が実際白く見えているかどうかで判断する。白を白として見えるように調整することを、「ホワイトバランスを調整する」という。
カメラというのは案外目で見たようには撮ってくれない。神宮ナイターで写真を撮った場合、目で見たときよりも黄色や紫が強くなる傾向にある。上位機種の場合、色温度(写真を青みががった方向に修正するか黄色ががった方向に修正するか決める値)を数値として設定することができるが、自分の持つエントリー一眼レフ・D3400の場合、ホワイトバランスは「晴天」「電球」などいくつかのシチュエーションごとの大雑把な設定しかできないので、自分はホワイトバランスはオートにして後でSnapseedで調整することにしている。Snapseedは無料のスマホ用画像加工アプリである。
以下のライアンの写真(2017/08/26)は神宮三塁側の前から2段目(3段目だったかもしれない)120番台で撮った写真である。元写真から角度の修正とトリミングは行ったが、それ以外は手を付けていない。.
ホームユニの白部分やロージンバッグに着目すると、全体的に紫・黄色かぶりがあることがわかる。これをSnapseedのツール→ホワイトバランス(WB)機能で調節する。
「色温度」は、写真の青っぽさ〜黄色っぽさを調節する値であり、「色合い」は写真の緑っぽさ〜紫っぽさを調節する値である。Snapseedで「色合い」と呼ばれているものは、「色偏差」とも呼ばれる。
①Snapseedのホワイトバランスオートで調整する方法
AWボタンを押せばアプリが一発でホワイトバランスを変えてくれる。ただ、個人的にはあまり精度が良くないように思うので、後の2つを推奨する。
この時の色温度・色合いの値は以下のようになった。
②白にしたい箇所を指定する方法
下のペンマークのボタンを押すと、虫眼鏡のような輪っかが表れる。これの十字部分を白に見せたい箇所に持っていくと、自動でそこが白くなるようにホワイトバランスを変えてくれる。
この時の色温度・色合いの値は以下のようになった。
③手動で変える方法
真ん中のスライドレバーボタンで色温度と色合いを直接変えられる。自分の場合は以下のようにした。
③で色を調整した写真が以下のものである。
表現として黄色っぽさ等をあえて残すということもあるが、意図しない色味の写真が撮れてしまったとき、画像加工アプリで修正するのもよいのではないだろうか。
画像加工のすゝめ;Snapseedはいいぞ
自分の写真はほぼ全てD3400+望遠キットレンズ(AF-P 70-300mm)で撮っている。D3400は適当に撮っても結構綺麗に撮れるし、野球を撮るのには十分な機能があって気に入っているのだが、やや暗めに撮れる傾向があり、中々見たままに撮影することができない。そこで、写真を自分が見た状態に近づけるために、Snapseedというアプリを用いて調整している。日頃かなりSnapseedにお世話になっているので、簡単な機能説明とそれをするとどの程度綺麗になるか記事を書くこととした。
「画像加工」というと写真にフィルターをかけたりスタンプ入れたり文字入れしたりというイメージなので普段は「画像調整」と言っているのだが、今回はより一般的な単語である「画像加工アプリ」と評することとする。
○Snapseedとは?
Googleが開発した無料の画像加工アプリ。iPhone版もAndroid版もある。
様々な機能があるが、主に自分が使っているのはツールの「画像調整」「ディテール」「ホワイトバランス」「切り抜き」「回転」。
例:松本くんのバント練習の写真
元画像(撮ったあとD3400のSnapBridgeで2M以下のサイズに圧縮してスマホに送ったもの)
手順
1.トリミングする(「切り抜き」機能)
2.シャープをかける(「ディテール」機能)
若干ではあるがモヤっとした印象がマシになる
今回はシャープネスを32かけた(松本くんの背番号が32なので)
あまり強くかけすぎるとホームユニの赤線がギザギザになるので注意
3.色味等を調整(「画像調整」機能。今回は以下のように調整)
アンビアンスは逆光時に有効だが、かけすぎると謎のモヤができるので注意(今回かけたアンビアンスは20だが、それでもモヤが出る)。
今回は逆光が強かったためシャドウをプラス側に上げているが、明るさ+50くらい強く掛けているとき、コントラストが薄くなりすぎる傾向があるので、いつもはシャドウはマイナス側にかけることが多い。
4.部分調整で顔の明るさ補正(「部分補正」機能)
Snapseedは一部分だけ(例えばヘルメットの影になった顔など)の調整ができる。
部分調整画面で顔のあたりをタップすると明と書かれた○が配置される。ここを中心とした円形の範囲のみの調整ができる。円の大きさは2本指で拡大縮小をすることで調整できる。
明るさの他に、コントラスト・彩度・ストラクチャも変更できる。
5.完成
1〜4を全部やるとこうなる。緑のモヤをもう少し消したいなあという感じではあるが、最初の逆光でよくわからない状態よりはだいぶ良くなったかと。
写真撮る人の中には加工は邪道、jpg撮って出しこそ正義!という人もいるけれど、個人的にはカメラの内部で加工するか外部で加工するかの違いだけだと思うので、目で見た光景に近づけるのは良いと考えてSnapseedでバリバリ加工してます。
「ヤバい、失敗した…」と放置したその写真、アプリで蘇るかも。Snapseedはいいぞ!!!
D3400を半年使ってみてわかった、野球用カメラに必要なスペック・いらないスペック
野球を撮るためには
・基本網の間から
・かなり遠くの素早い被写体を
・ナイターや室内等の暗いところでも
撮れるカメラである必要がある。
が、実際にカメラを買って扱ってみるまではどのスペックが重要なのかがわからず、野球に特化したカメラの解説記事も見当たらなかった。そこで、カメラ未購入者向けに重要なスペック・そうでもないスペックの解説をメモしておくこととした。
ここで言うカメラはレンズ交換式カメラのことを指す。
※なお自分はNikonのエントリー一眼レフ機であるD3400を半年ほど使っただけの初心者のため、的はずれなことを書いている可能性も十分にあります。もしも内容に疑問がある場合はコメントやTwitter上で指摘していただけると助かります。
★特に重要なスペック
◯カメラのセンサーサイズ
カメラは外界の光を写し取るものなので、光を取り込むセンサーの性能が画質に直結する。センサーの性能は基本的には大きさに比例する。
一眼レフカメラではフルサイズ・APS-Cサイズが主流で、ミラーレスカメラではマイクロフォーサーズ(4/3型)が主流である(2017現在)。サイズはフルサイズ>APS-C>マイクロフォーサーズである。
センサーサイズについてはこちらのサイトが参考になる。
画像センサー(CCD・CMOS)の大きさ比較
マイクロフォーサーズカメラ対応のレンズは少なく、フルサイズでは遠くを撮りにくい(次のレンズの項で説明する)ので、個人的にはAPS-C機をおすすめする。
◯レンズの望遠性能
野球撮影には望遠レンズがかかせない。望遠レンズの性能は焦点距離を見ることでわかる。例えば自分の所持する一眼レフD3400の望遠キットレンズは70-300mm(この数字が大きいほど遠くを撮れる)である。
ややこしいのは、カメラのセンサーサイズによって同じ焦点距離のレンズでも見え方が変わるということだ。センサーサイズが小さいほうが、写真の映る範囲が狭くなる(画角が狭い)ので、結果的に遠くのものを大きく撮ることができるのである。
詳しくは下記のサイトを見てほしい。
焦点距離と画角の関係。35mm換算とは結局何なのか。 - あめたまびより
結局そのカメラとレンズを組み合わせるとどの程度遠くを撮れるのかというのを表すために、35mm換算というものがある。この35mmというのはフルサイズカメラのセンサーサイズのことである。
例えばニコンのAPS-C機はフルサイズのカメラより1.5倍遠くのものを撮れる。300mm望遠レンズを付けたとき、35mm換算の焦点距離は450mm、つまりフルサイズのカメラに450mmのレンズを付けたのと同じような見え方になる。
上の項でフルサイズ機よりAPS-C機をおすすめしているのは、フルサイズだと望遠効果が薄くなるからである(もちろんトリミングすれば同じことなのだが、1日に数千枚撮ることもある野球撮影において、写真をいちいち拡大して見なくてはならないというのは非常に煩わしい)。
カメラ本体よりレンズの方が往々にして高いし、あまりに大きく長いレンズは持つのも大変で、周りの人の迷惑にもなる。
野球撮影の場合、APS-C機+300mm=35mm換算450mmが一つの目安となる。このくらいの長さがあれば、外野席から投手の指が見れる程度にはっきり撮ることができる。
参考までに、以下の写真はAPS-C機であるD3400+300mm望遠レンズで、神宮外野ライトHブロック中段から撮った6000×4000の写真を1440×1440にトリミングしたものである。明るさ調整等はなし。
◯レンズのオートフォーカス速度
レンズによってピント合わせ=オートフォーカス(AF)にかかる時間は結構変わる。
一眼レフ市場における2大メーカーはキヤノンとニコンであるが、キヤノンの方がキットレンズでもAFがかなり速い印象を受けた。それにもかかわらず自分がニコンのD3400を選んだ理由は、望遠キットレンズのAF-Pレンズが望遠端300mmまであり(キットレンズの多くは250mm)、かつAFがキヤノン並に速かったからである。AF-Pレンズはステッピングモーター(キヤノンで言うSTM)を使用した新型レンズで、従来のAF-SレンズよりかなりAF速度が速い。
AF速度はカタログスペックだけではわからないので、実際に店頭で試してみるしかない。新しいレンズを買うときには、そのレンズが実用に耐えうるAF速度であるか事前に確認しておいたほうが良い。
◯ISO感度の高さ
ISO感度とは、カメラが光を捉える能力を表す値である。カメラは光を電気信号に変えて処理する。ISO感度を上げるとは、この電気信号を増幅することである。
野球撮影の場合、被写体の動きが速いので、カメラが光を取り込む時間(シャッタースピード)をかなり短くする必要がある。自分の設定では、基本的に1/1000~1/1250秒にしている。
これほどシャッタースピードが短いと、肉眼で見て暗いと感じない場所でもカメラにとっては光不足となり写真が真っ暗に映ることがある。この時、ISO感度を上げて光の信号を増幅すると暗い場所でもきちんと撮影ができる。
D3400+望遠端のF値(次項で解説する)6.3の暗いレンズを使っている自分の場合は、神宮ナイターの内野ではISO12800まで上がる設定で撮っている。ISO12800またはそれ以上上げられる設定にできるカメラが良いと思われる。
ISO感度をあげるデメリットは、上げれば上げるだけ写真のざらつき・ノイズ感が出てくることである。具体的にどのように見えるかは次のサイトを見てほしい。
ISO感度の目安。 シチュエーション別これがオススメ!という数値。【初心者向け】| 写真で伝える情報サイト Photo力-フォトリョク-
ISO感度は本来は低く抑えるのが望ましい。しかしISO感度が十分に上げられないと撮影自体が満足にできなくなる。ISO上限は買った後に変更の効かないものであるため、事前に確認しておいたほうが良い。
同じISO感度でもカメラのノイズキャンセリング性能によってざらつき感の軽減具合が変わることもある。ただそれを気にするのは一台目のカメラをある程度使った後で良いと思う。
F値とは、レンズを通って撮像素子上に写る像の明るさのことであり、開放F値とはそのレンズで可能な明るさの上限である。F値が小さいほど多く光を取り込めるレンズであり、価格が高くなる。
F値の値が小さいレンズを使うと、網が消しやすくなる、ISO感度を低く抑えることができるためナイター撮影での画質が向上する、背景がボケやすくなり被写体が引き立つ、スタンドの観客の顔もボケるためSNS等に写真を上げる際にボカシ等の修正をかける手間が減るなどのメリットがある。F値については次のサイトを見てほしい。
デジタル一眼レフカメラの基礎知識 - 露出 | Enjoyニコン | ニコンイメージング
デジタル一眼レフカメラの基礎知識 - レンズ | Enjoyニコン | ニコンイメージング
ISO感度がある程度高くまで使えるカメラであれば、F値の大きい暗いレンズでも撮影は可能である。画質・ボケを求める場合はF値を気にしたほうが良い。
★いらないスペック
◯AFポイントの多さ
AFポイントとは、被写体にオートフォーカスする点のことである。
自分が一眼レフを買ってかなり意外に思ったのは、野球撮影において沢山のAFポイントは必要ないということだ。カメラは基本的に一番近いものにオートフォーカスするので、すべてのAFポイントからカメラが自動でピント合わせするモード(オートエリアAF)だと結構な確率で網にピントが行く。自分の場合、ほぼすべて中央一点のシングルエリアAFで撮っている。
青空を飛ぶ一匹の鳥を撮る場合は必要となるだろうが、ほぼ常に被写体の前に網がある野球撮影においては沢山のAFポイントは必要ない。
(網のない場所で撮れるプロスポーツカメラマンは使っているのかもしれないが)
◯タッチパネル
基本ファインダーを覗いて撮影するので、背面の液晶パネルを触る機会はあまりない。D3400にはタッチパネルはついていないが、欲しいと思ったことは一度もない。
◯バリアングル・チルト液晶(要は液晶画面を動かせるカメラ)
ローアングル・ハイアングルで撮る場合には必要となるが、球場でローアングル・ハイアングルが必要となる場面はほぼない。自主トレ期間中の戸田球場で、ブルペンを網の上から撮影しようとした時に「液晶を動かせるタイプの方が良かったかもしれない」と思ったことはあるが、非常に限定的なシーンである。基本的には野球のみで使うのであれば必要ない。
ただ、野球以外にも花などを撮影する、自撮りをするなどの場合は必要になることもある。
以上、参考になれば幸いです。この記事を見てカメラを買った人は、東京ヤクルトスワローズ小川投手・星投手の登板時に球場行った際、Twitter等にお写真流してくださると長文を書いた苦労が報われます。何卒よろしくお願いいたします。
神宮球場内野における、マウンドにポール等が被る「投手見切れ席」を調べた
3/13に神宮に寄ったら社会人野球大会が開催されていたので、ヤクルトスワローズ開幕戦で買った席の下見をしに入ってみたところ、その席は完全にマウンドとポールが被る席と判明した。自分は投手推しなのに投手が見えない席を買ってしまったのである。
このような悲劇を繰り返さないために、マウンドがポールや太い網と重なってしまう席、言わば「投手見切れ席」と言えるような場所を調べ、メモすることにした。
この記事にある座席番号は2017年のものである。
座席表はこちら
①内野席上部の太い網と投手が被る席
バックネット裏以外の内野にはやや低めの網があり、その最上部はやや太くなっている。この部分が投手と重なってしまうことがある。
このような見え方になってしまう席は23~26段目、すなわち前から2ブロック目の後ろの方~3ブロック目の最前列である(下の図の赤線部分)
②縦のポール・太網とマウンドが被る席
網を張るためのポールとマウンドが重なると、ほとんど見えなくなる。
例えば一塁側14段86列だとこのような見え方になる。
このような見え方になってしまう席を調べるため、まずポール・太網の位置を調べた。ポールは最前列の席の
一塁側:32 38 54 69 84 85列のやや右 89 115 129 145 160 175 188
三塁側:32 38 53 64 79 85 89 115 129 144と145の間 160 175 188
列目の前にある。
バックネット裏の太網は最前列の席の
14列の右 31列の右 49列の右 62列の右
にある。
下の図はポール・太網の位置を赤丸でプロットしたものである。
ポールとマウンドが一直線上にある席は投手見切れ席となるはずである。そこで、マウンドとポールを線で結んだのが以下の図である。バックネット裏以外の線が途中で切れているのは、27段目(3ブロックの前から2列目)からはポールが投手にかからなくなるためである。
しかしこの図はあまり正確ではないので、参考程度にしかできない。
そこでとりあえず14段目(2ブロック目最前)付近の見切れ席を調べることにした。
結果、以下の席が見切れ席であることがわかった。
一塁ポール席:16段25列、14段50列、14段68列、14段86列、14段94列、15段124列、14段141列、14段161列、14段181列
バックネット裏太網席:一塁14段1列、正面14段27・50列、三塁14段1列
三塁ポール席:16段48列(14段だとおそらく50列)、14段62列、14段81列、14段86列、14段94列、17段123列(14段だとおそらく123列)、14段140列、14段159列、14段179列
席の見え方については以下のツイートに画像付きで載せているので見たい人は各自見てください。リプライで繋げてあります。
神宮で投手を撮るときに太めのネット・ポールがかかってしまう悪席をメモすることにした。とりあえず一塁側・三塁側23〜26段(ちょうど入り口がある高さの段)は投手にネットの一番上の太い部分がマウンドの投手に被ることが判明 pic.twitter.com/qjhgDOorHk
— 液体燕 (@swa_liquid) 2017年3月13日
他にも見えにくい席等あったらコメント、またはTwitterで教えてください。
野球用にコンデジを買うならマニュアルフォーカスがないのはやめとけという話
11/1に野球用のカメラとしてコンデジのCOOLPIX A900を買ったが、12/14に一眼レフのD3400に買い替えた。理由はマニュアルフォーカスがないからである。
COOLPIX A900は光学35倍ズーム、35mm換算24-840mmの高望遠コンデジである。
元々はTwitterに投稿されたCOOLPIX P610での写真を見て「画質良いし60倍ズームできるって凄い!」と思いP610の後継機B700を買いに行ったのだが、A900はB700より遥かにスリムだったし(ポケットに一応入るサイズ)、一眼レフユーザーの人が「野球は望遠端300mmくらいのレンズがあれば撮れる(APS-C機なので35mm換算450mmくらい)」と言っていたので野球撮るのには十分な望遠性能と判断し購入した。
COOLPIX A900を買った当初は感動した。これの絶賛レビューを書くためにブログを立ち上げようかと思ったくらいだった。
何に感動したかといえばもちろんその望遠性能。
ズームなしの状態だとこんな景色なのに
光学35倍ズームでここまで見える。
(両方COOLPIX A900で撮影)
今まで全く見えなかった選手の表情がくっきりはっきり見え、戸田通いが非常に楽しくなった。これはいい買い物をしたぞと喜んでいたのだが…
最大の欠点:網のあるところでは使えない!
COOLPIX A900を戸田で何回か使ったあと、神宮にヤクルト対六大学選抜の試合(明治神宮外苑創建90年記念奉納試合)を見に行った。この時自分はバックネット裏2階席にいた。
ズームなしの写真。
ここからピッチャーを撮ろうとズームしたところ…
ピントが網に持っていかれる!!!
ピント合わせのたびに8割くらいは網フォーカスしてるのでは???というくらい網にオートフォーカスするCOOLPIX A900。
選手にピント合ってる状態でシャッター押したのに押した瞬間網にオートフォーカスして撮ってたり…
渡邉がサード守ってる姿まともに撮れなかったのはへこんだ…
全く撮れないというわけではないがかなりの割合で網にオートフォーカスするので本当につらかった。
網に近づけば撮れるのでは、と思い神宮の明治神宮大会決勝戦にてテストをした。
神宮三塁側3列目、三塁側ベンチの上あたりの席である。
(完全ズームなしの写真を撮るのを忘れてしまったがこれくらいの位置)
結果は…体感1割くらい網オートフォーカス。
(被写体はロッテのドラ1、桜美林大佐々木)
網オートフォーカスの割合は被写体の位置によって違い、この位置からバッターを撮る場合はほとんど網オートフォーカスはなかった。
この日はヤクルトドラ2投手の星くんを撮るために来ていたのであまり意味はなかったが…
ネット裏2階席よりは撮りやすかったが、ちょくちょく網オートフォーカスするのが嫌になって結局途中から網のないところに移動して撮った。
この辺りから
こんな感じ
(被写体はヤクルトドラ2、明大の星)
望遠性能の高さで距離の差は埋められるとはいえ、ちょっとでも網にかかると網にオートフォーカスするのでやはりイラつきはした。
というわけで、野球用にコンデジを買う場合は絶対にマニュアルフォーカスのあるやつにした方がいい。オートフォーカスしかないカメラは網にオートフォーカスする場所でどうしようもなくなる。
もし大きさが気にならないなら、コンデジ買う金にもう少しプラスして一眼レフ+300mm望遠レンズセットを買ったほうがいい。画質が段違いだし、網回避が非常にしやすい。
高望遠コンデジは持っていくのが楽で球場のどこにいてもそれなりに撮れるというのがメリットではあるけれど、網のあるところでは撮れなくなるマニュアルフォーカスなしのカメラは買ってはいけない。