Snapseedによる神宮ナイター照明の色かぶり修正
「色かぶり」とは、写真の色調が特定の色に偏っていることである。「特定の色に偏っている」というのはどこで判断するかというと、白い部分が実際白く見えているかどうかで判断する。白を白として見えるように調整することを、「ホワイトバランスを調整する」という。
カメラというのは案外目で見たようには撮ってくれない。神宮ナイターで写真を撮った場合、目で見たときよりも黄色や紫が強くなる傾向にある。上位機種の場合、色温度(写真を青みががった方向に修正するか黄色ががった方向に修正するか決める値)を数値として設定することができるが、自分の持つエントリー一眼レフ・D3400の場合、ホワイトバランスは「晴天」「電球」などいくつかのシチュエーションごとの大雑把な設定しかできないので、自分はホワイトバランスはオートにして後でSnapseedで調整することにしている。Snapseedは無料のスマホ用画像加工アプリである。
以下のライアンの写真(2017/08/26)は神宮三塁側の前から2段目(3段目だったかもしれない)120番台で撮った写真である。元写真から角度の修正とトリミングは行ったが、それ以外は手を付けていない。.
ホームユニの白部分やロージンバッグに着目すると、全体的に紫・黄色かぶりがあることがわかる。これをSnapseedのツール→ホワイトバランス(WB)機能で調節する。
「色温度」は、写真の青っぽさ〜黄色っぽさを調節する値であり、「色合い」は写真の緑っぽさ〜紫っぽさを調節する値である。Snapseedで「色合い」と呼ばれているものは、「色偏差」とも呼ばれる。
①Snapseedのホワイトバランスオートで調整する方法
AWボタンを押せばアプリが一発でホワイトバランスを変えてくれる。ただ、個人的にはあまり精度が良くないように思うので、後の2つを推奨する。
この時の色温度・色合いの値は以下のようになった。
②白にしたい箇所を指定する方法
下のペンマークのボタンを押すと、虫眼鏡のような輪っかが表れる。これの十字部分を白に見せたい箇所に持っていくと、自動でそこが白くなるようにホワイトバランスを変えてくれる。
この時の色温度・色合いの値は以下のようになった。
③手動で変える方法
真ん中のスライドレバーボタンで色温度と色合いを直接変えられる。自分の場合は以下のようにした。
③で色を調整した写真が以下のものである。
表現として黄色っぽさ等をあえて残すということもあるが、意図しない色味の写真が撮れてしまったとき、画像加工アプリで修正するのもよいのではないだろうか。